ほんのちょっとしたアンラッキーが重なって、イライラする事がある。昔なら、大声で歌でも唄いながら自転車をこげばすっきりしただろう。今は坂道がつらいし、かえってぐったりと滅入ってしまいそうだ。そんな時に、銀のカトラリーを磨く。新聞紙を敷き詰めてその上に座り、手袋をしてひたすら磨くのだ。黒ずんでいた銀のスプーンやナイフが、やわらかな光を取り戻す。たんたんとした作業を繰り返すうちに、次第に落ち着いてくる。そして、ピカピカに光ったカトラリーをみると、もやもやした気持ちまでも拭いさったような気になるのだ。翌朝、パンケーキかワッフルを焼くのが楽しみになる。ホテルの朝食のように、白いクロスに大きな皿を重ねて、カトラリーを並べる。ポットにコーヒーを入れ、温めたミルクを大きなミルクピッチャーに注いで、大きなカップでカフェオレをつくる。焼きたてのパンケーキやワッフルの上に、ミルクジャムをのせて、スライスしたアーモンドをふりかける。絞りたてのオレンジジュースをグラスに注いででき上がり。ミルクジャムの、新鮮なミルクをじっくりと煮詰めた深い味わいが、私の焼くワッフルやパンケーキを本格的な味に変えてくれる。だから、フォションのミルクジャムは、いつもさわやかな朝の味がする。お中元にミルクジャム「カラメル」は薦めたい逸品だ。
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